アトピーケアの手引き

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アトピー性皮膚炎の治療薬 アトピー性皮膚炎改善のための漢方薬

アトピーの改善に効く漢方薬(黄連解毒湯、温清飲)

2018/08/26

アトピー性皮膚炎の改善に効く漢方薬について

漢方で、体質改善して症状を早く楽にしたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、治療に近道はありません。継続することがなんでも大切ですよね。漢方で治すことも可能だとは思いますが、スキンケアももちろん併用していかないとなかなか難しいのではないかと思います。漢方薬は西洋薬とは異なり、病名から薬を選ぶのではなくてその患者の体質を見極めて、処方されるのですから、実際はその漢方薬にはアトピー皮膚炎の効能がないくてもその人の体質に合えば効きます。ただ、その見極めは、とても難しく漢方医、漢方薬局または、認定漢方薬剤師のいる薬局などで相談したほうがよいでしょう。ここでは代表的な漢方処方をご紹介します。

注意したいのは、今まで抗アレルギー剤やステロイドで治療していたのに、いきなり漢方薬だけに全て切り替えてしまうのは、私はおすすめしません。漢方薬がアトピー性皮膚炎に効き始めるのが3か月後くらいの方が多いように思われるので、まずは今まで使っている薬と併用する形がいいと思います。やはり漢方薬に比べたら効き目がシャープなのは西洋薬のいいところでもありますし、せっかく抑えられていた炎症が薬をやめることでひどくなってしまっては、つらいですよね。漢方と今までの薬との併用で症状がよくなってきたら、今までの薬を医師と相談しながら、少しずつ減らしていくまたは変えていく方法がベストだと私は考えます。

 

黄連解毒湯 赤みの強いアトピー性皮膚炎、のぼせ、イライラのあるタイプの漢方薬

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

体にある「水」が足りないと皮膚が乾燥し、熱がこもります。さらにその熱がどんどん皮膚を乾燥させてしまうという悪循環をおこしてしまうのです。黄連解毒湯は、皮膚の炎症の原因となる体の中の「熱」を冷やして炎症を抑えて改善してくれる漢方薬です。

主に赤み、かゆみが強い皮膚炎や、かきむしって出血の跡があるような方、繰り返す口内炎に効き、かゆみのためにイライラする、かゆくて眠れない、イライラして落ち着かない、怒りっぽいなどの心の熱もとってくれます。

体の熱をとる処方なので、冷え性の人や寒がりの方には使いません赤みがとれてよくなったらほかの漢方に切り替えてください。

この漢方が合う体質は

皮膚が乾燥している

赤ら顔

赤みの強い皮膚炎(じゅくじゅくタイプは合わない)

ほてり、のぼせのある人

気分がイライラして落ち着かない、怒りっぽい人、不眠がある

夏や、季節の変わり目に症状が悪化しやすい

頭痛、耳鳴り、肩こりなどがある

(すべて当てはまらなくても思い当たる項目が多ければあなたにあう処方かもしれません)


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温清飲 皮膚につやがなく、赤みのあるかゆみが強いアトピー性皮膚炎に

温清飲(うんせいいん)

黄連解毒湯に四物湯という処方をプラスした漢方薬です。黄連解毒湯と同じように、体の熱をとりますが、四物湯という温める漢方を加えることで、血の巡りをよくし、皮膚の乾燥を治します。

テレビなどでアトピー性皮膚炎に効く漢方薬として紹介されたこともあります。アトピー皮膚炎の症状が長い人は、肌に熱がずっとこもり、水分が留まれずに肌が乾燥しているので、この四物湯の温める効果で肌状態がよくなるのです。

黄連解毒湯と同じような効果ですが、温清飲は血の巡りをよくする効果も、ありますので、赤みが強いときに、使うと症状が悪化する場合があります。(やけどなどで、肌に炎症があるとき、お風呂に入ると血行が良くなって、赤みも痛みも増すことと一緒です)

皮膚の乾燥状態をなおすには血の巡りをよくすることは大切なのですが、さらに赤くなるには避けたいのでまずは黄連解毒湯である程度赤みが落ち着いてから温清飲に切り替えるのもいいと思います。

この漢方が合う体質は

皮膚が乾燥している

皮膚に色つやがない

赤みのあるかゆみの強い皮膚炎(じゅくじゅくタイプは合わない)

のぼせのある人

(すべて当てはまらなくても思い当たる項目が多ければあなたにあう処方かもしれません)


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