
アトピーと免疫の関係
2018/08/26
アレルギーは免疫の過剰反応
わたしたちの体には自分の体を守る「免疫」という機能が備わっています。
自分の体とちがう成分のもの、つまり、体のとっての異物、たとえばウイルスや細菌、食べ物、ダニ、花粉などの抗原(アレルゲン)が わたしたちの体にとっての異物が体内に侵入してきたとき、抗体(抗原に対して体を守ろうと人間の体のなかで作られる物質)をつくり攻撃し、排除しようするしくみ(免疫)で、自分の体を守る働きをします。
アレルギー反応はこの免疫の一部ですが、異物に対して抗体が過剰に反応し、逆に自分を傷つけてしまう反応になってしまうのです。
アレルギーの原因はIgE抗体
皮膚に関していえば、わたしたちの皮膚には、体外からの刺激・異物に対して皮膚を守るためのバリア機能が備わっています。
皮膚は、表面の皮脂膜やその下の角質細胞、 角質細胞間脂質などがバリアの役割を担っており外からの物質の侵入や水分の蒸発による皮膚の乾燥を防いでいます。
これが何らかの原因で皮膚のバリアが弱まると、異物が侵入しやすい状態となり過剰な免疫反応(アレルギー反応)を起こして、アトピー性皮膚炎となります。
このとき体内にはいってきたアレルゲン(アレルギーの原因物質)を攻撃しようと作られるもののひとつがIgE抗体という免疫グロブリンの一種のたんぱく質で、 皮膚や粘膜にあるマスト細胞について、アレルゲンが体内に入ってきたときマスト細胞上のIgE抗体と反応するとマスト細胞から、ヒスタミン、ロイコトリエンなどのアレルギー症状をひきおこす化学伝達物質が放出され、かゆみなどのアトピー性皮膚炎の症状がでるのです。
この化学伝達物質がかゆみを知覚する知覚神経に働きかけて「かゆみ」として脳に認識されてしまうのです。
アレルギー検査の指標としても、IgE抗体測定することでアレルゲンが何か見つけることができます。
そのアレルゲンの対しての抗体を作っていくので、たとえばダニのアレルギーのある人はダニ特異性IgE抗体が作られているので、血液検査でダニ特異性IgE抗体の値が高く出ます。
(血液検査で分かりますが検査項目が多いほど高額になり健康保険が使えない場合もあり、検査希望の方は医療機関に聞いてみるといいでしょう、)