
アトピー性皮膚炎の治療について
2018/08/27
アトピー性皮膚炎の治療の基本
基本としては、大きく分けて3つになります。
1.アトピー性皮膚炎の原因、悪化のもととなるものを探して生活の工夫をし、対策すること
(ダニ、花粉、ハウスダスト、汗、汚れ、化粧品、衣類など個人で異なります)
2.スキンケア (肌をきれいにし、保湿すること)
3.薬
どれか一つだけでは、治療を進めていくことはできないのです。
くすりを使っているだけ、スキンケアだけなどでは不十分な場合が多いのですが、患者さまをみているとけっこう薬だけ塗っている方も多くみられます。特に男性にその傾向があり、基本的に女性のようにスキンケアしなれていないので毎日のスキンケアを習慣にするのには、時間がかかるようです。
アトピー性皮膚炎の人の肌は乾燥肌で外的刺激からお肌を守ることに弱いのでかゆみが出てくるのです。しっかりとスキンケアで、皮膚を外的刺激から保護するために保湿しないと、いつまでも皮膚のバリア機能が高まらないので、アトピー性皮膚炎はよくなりません。
確かに、スキンケアや、ぬり薬をきちんと塗ることは思っている以上に本当に、根気もお金もいることです。皮膚科に通っている方でも、医療の現場ではなかなかゆっくりと医師や薬剤師などにスキンケアや日常生活のアドバイスを聞けなかったりすることが多いと思います。重症化してしまうと、お薬代も安くはありません。
抗アレルギー剤などの内服薬や、保湿剤、外用薬などは、1か月分で医療費3割負担の方で数千円は、かかります。そうならないためにも、ひどくならないうちにスキンケアをしっかりすることでアトピー性皮膚炎の重症化を防ぐことができると思います。
アトピーのある皮膚は、皮膚のバリア機能が健康な人に比べてないので細菌や湿疹を悪化させるもの(刺激となるもの)が、内部へ入りやすくなっていてかゆくなりやすいのです。
とにかく皮膚のバリア機能を高めて、外的刺激から肌を守るのが大前提だと私は考えています。
そのためには、お子様の場合は保護者が日ごろからスキンケアをしっかりし、大きくなってきたら、しっかりと自分でセルフケアできるように、保護者の方が習慣づけてあげると大人になっても自分で出来るので、アトピーをコントロールできるのではないでしょうか?毎日のケアが大切であることをしっかりと理解させて取り組みましょう。
アトピー性皮膚炎の原因についてはこの記事をどうぞ