
アトピー性皮膚炎の原因 アトピー性皮膚炎を改善する日常生活のポイント
春先のアトピー性皮膚炎と黄砂の関係
2017/10/01
黄砂とは何か?
春になると空がかすんで見えるとき、「黄砂」が飛来してきているせいかもしれません。春先に自宅に止めてあった車のボディが粉っぽく真っ白になっていたりしたときは黄砂ですよ。
「黄砂」は、東アジアのゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などから強風で舞い上がった黄砂が上空の風にのってやってくる砂塵で、日本など広い地域に降下してきます。砂だけではなく、飛来してくる過程で、排気ガスや微生物、ほこりや有害物質を含んでいます。
黄砂はアレルギーを引き起こす物質を含んだものなので、ぜんそくや花粉症、アトピー性皮膚炎の方などアレルギー疾患を持った方は症状が悪化しやすく、無視することのできない悪化要因物質なのです。
日本では偏西風にのって春先2~5月が一番多く黄砂がやってきますが、気象庁のデータによると7月~9月以外の月にも少ないけれど、飛来してきますので注意が必要だと思います。インターネットやニュースなどでこまめに黄砂情報をチェックし、防御措置をとりましょう。
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黄砂が飛来すると調子が悪くなるのがどうしてなのか?
黄砂で空が黄色褐色にくすんでいるような日は、アレルギーのない方でも、のどの調子が悪かったりしませんか?私の勤める薬局でも、黄砂の日はマスクや、のど飴がよく売れます。やっぱりのどが不調のせいだと思います。
黄砂の粒子が細かいために肺の奥まで黄砂が入ってしまい、ぜんそくのある方はひどくなりやすいし、もちろんアトピー性皮膚炎の方は黄砂は皮膚への刺激物質になりますから、悪化要因のひとつです。
予防の方法は、「黄砂」を体の中にいれないことです。
基本的に花粉症の時とおなじ対処方法で、かまわないのですが、マスクはPM2.5対応の細かいフィルターのあるマスクじゃないとだめです。花粉症用マスクでは花粉より粒子の細かい黄砂がマスクを通過して役にたちません。
黄砂対策の具体的方法は
・高密度フィルターのマスクを使用する
・外出時は、黄砂のつきにくい表面の滑らかな洋服にする。ニットなど表面があらい素材は、黄砂などの物質が付きやすいので避ける
・外出から帰ったら、すぐに着ていた洋服は玄関で脱いで、家の中に黄砂を持ち込まないようにする。シャワーなどで体に着いた黄砂を洗い流すとさらにいいですね。
・洗濯物、布団は黄砂のある時期は外に干さないこと。黄砂がついて寝るときにアレルギーが出てしまい、大変ですからね。この時期は、布団はかならず布団乾燥機や、室内干しにする。
・窓はなるべく開けないようにする。換気扇やエアコンなどで空気の循環をよくする。
基本的には花粉症の対処法と同じです。黄砂の時期は花粉症の時期と重なることが多いので、花粉症対策をきちんとしておけば大丈夫でしょう。(マスクは高密度でないと黄砂には効果ありません)