アトピーケアの手引き

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日焼け止めの選び方

2018/08/26

太陽光線は、紫外線、赤外線、可視光線に分類されます。

紫外線はUVA、UVBと2種類ありますが、光の波長が長ければ長いほど肌の深層部に入るのでダメージが大きくなります。

真皮部分では、コラーゲンとエラスチンが張り巡らされ、肌はピンと張り、弾力を保った健康な肌を作ります。UV-Aはそのコラーゲンやエラスチンを壊して、真皮部分がダメージをうけて皮下組織を支える力が弱くなり、しわや、たるみを発生させてしまいます。

表皮部分では、UV-Bなどの刺激要因が表皮細胞を刺激して、プラスミンというメラノサイト(色素細胞)活性化因子が色素細胞に働いてメラニンがたくさん作られてしまいます。これが過剰にたまりすぎるとしみになってしまうのです。

アトピー性皮膚炎の方の炎症の跡が黒ずんてしまうのも、このしくみで起こります。皮膚の炎症が起こり続けるためにメラニンの生成が続いてしまうのです。

日焼け止めの選び方のポイント

日焼け止めは紫外線を防ぐためには効果的ですが、肌に合わないものを使うと逆に皮膚炎になることもあります。

とくにアトピー性皮膚炎の方は厳選しましょう。安全性試験をしっかりしているか、相談窓口がしっかりしているメーカーを選ぶとよいと思います。使用する前に必ずサンプルをもらって、少量を皮膚に塗ってみて、赤くなったりなどの異常がないか試してから使用しましょう。


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1)まずはSPFとPAをチェック

SPF(サンプロテクションファクター)はしみの原因となるUVーB(B紫外線)を防ぐ指標とあります。最大50で、それ以上のものは50+となります。SPFの数値が高ければ高いほど肌が炎症を起こすのを防ぐことができます。たとえばSPF20とは、B紫外線を10分浴びると肌が赤くなる人は塗ると、塗らないときよりも10分x20=200分、日焼け止めを塗らない場合と比較して20倍炎症を起こる時間を延ばせるということです。

PA(プロテクショングレイドオブUVA)はUV-A(A紫外線)を防ぐ効果の指標です。+の数は4段階あり、+が多いほど肌が黒くなったり、肌の弾力を失ったりします。たとえばPA+++のように表示されます。

2)紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤と散乱剤の2種類があります。

紫外線吸収剤とは、名前の通り、紫外線を化学反応で吸収して紫外線が肌に入ってくるのを防止します。この紫外線吸収剤は、効果が高く、色も透明であるため、使いやすいのですが、化学反応を起こすため肌への刺激になることもあります。

紫外線散乱剤は、紫外線を反射、散乱させて紫外線が紫外線が肌に入ってくるのを防ぐもので、白色の無機粉末であるため、白浮きして見えることがデメリットですが、肌への負担は少ないので、敏感肌用化粧品の日焼け止めにはこちらを使用しているものが多いですね

ただ近年では技術が進んで、どちらも使いやすく改良した商品もでています。

目安としては、日常生活の紫外線を防ぎたいときは、紫外線散乱剤のみ使用の日焼け止め、海や山、スポーツなどで強い紫外線にさらされるときは紫外線吸収剤使用のものがおすすめです。

私がおすすめするのはドウーエです。敏感肌のために、あのヒルドイドソフト軟膏で有名な製薬メーカーのマルホが開発した化粧品です。(現在は資生堂に販売が移管されています)病医院や調剤薬局で販売されていますので、お近くの医療機関か、インターネット販売をしている薬局などもありますので探してみてください。

 

日焼け止めの効果的な使い方について


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