アトピーケアの手引き

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アトピーの冬の乾燥対策

2017/10/01

冬の乾燥した空気や、低気温による発汗量の減少などで、ただでさえ乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の肌を増々かさつかせてしまいます。乾燥が進むと皮膚のバリア機能も弱まり、かゆみが増すのは、みなさん承知の通りですので、ぜひ冬の乾燥対策をしっかりとしてかゆみを防ぎましょう。

乾燥対策その1.空気の乾燥に気を付ける

空気の乾燥による肌の水分蒸発を防ぐためには、冬の乾燥した空気に気を付けなければいけません。エアコンやストーブ、ファンヒーターなどの暖房器具による湿度の低下の影響で、皮膚から水分が抜けやすくなります。

暖房器具の風に直接あたらないように気を付けましょう。寒い冬はつい一番温かいところに行きたくなりますが、間接的に温かい所に居るようにしましょう。また、加湿器を使って部屋の空気が乾燥しすぎないよう気をつけるのもいいですね。加湿器がなくても簡単な方法としては、部屋の中に洗濯物を干したりするのもいいです。

また、乾燥とは関係ないですが、エアコンなどの暖房器具を使って暖房されている方はフィルターの掃除は1週間に1回はしてください。案外すぐにほこりはたまってしまいますので、こまめにチェックしてください。ほこりがたまってしまうと、電気代もかかりますが、それよりもエアコン使うたびに、部屋にほこりをまきちらすようなものですから、アトピー性皮膚炎の悪化要因になります。

いつのまにかフィルターは汚れているものです。この写真のようにならないように気を付けましょう!!

乾燥対策その2.衣類、寝具の素材にも気を付ける

冬は気温も低くて寒いので、保温効果のある下着や、ニットなど化繊のものを着ることが多くなると思います。また、毛布なども使いますよね。

できるだけ綿が入ったものを選ぶことをおすすめしますが、肌あたりがよくて着心地の良いものを着てください。

特に肌が露出している顔の部分は、綿の軟らかいタオルを毛布の顔に当たる部分に重ねるとか工夫してみてください。

服の重ね着の場合は肌にあたる下着は綿のものにするといいですね。特にヒートテッ〇などの保温下着はかゆくなることが多いので気を付けてください。

寝具も毛布を使う場合には掛け布団の上に使う、掛け布団カバーも綿のものにするなど工夫してみてください。

電気毛布を使う方がいらっしゃいますが、あれは最も肌を乾燥させてしまうのでやめてください。どうしても寒くて使いたい場合は、寝るまでに布団を温めるだけに使うようにして布団に入ったら電源は切りましょう。ただ温めすぎるとやはり肌には良くないですから、気を付けてください。

 

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乾燥対策その3.お風呂の温度に気を付ける

冬は寒いのでつい熱いお風呂に入りたいのはわかりますが、避けましょう。ゆったりと湯船につかることは、お肌のためには毛穴も開いて水分も入りやすいので、とてもいいと思います。

しかし、熱いお風呂はせっかくの皮膚の保護に大切な皮脂もながしてしまいますし、肌も乾燥し風呂上りにかゆみが増してしまいます。38度から40度くらいのぬるめのお湯につかって、長湯はしないようにしてください。

熱いお風呂はその時は気持ちがよいものですが、アトピー性皮膚炎が悪化してしまいます。我慢してぬるめのお湯になれるようにしてくださいね

また、体を洗うときは、せっけんをよく泡立てて肌を傷つけないようにやさしく洗ってください。入浴はアトピー治療の中でも大切なステップのひとつです。皮膚についた汗や汚れ、アトピー性皮膚炎の悪化要因になるアレルゲンなどを洗い流して清潔に保つことを目的に、間違った入浴法をしないようにしましょう。

乾燥対策その4・マスクをするときに気を付けること

冬場は風邪やインフルエンザなどマスクする機会も多いと思います。

アトピー性皮膚炎の方がマスクする場合は、肌に当たる部分が肌の水分を奪ってしまったり、またはマスクと肌の摩擦、マスクの素材で肌が荒れてしまったりしないように、しっかりと選んでマスクはするようにして下さい。マスクを選ぶときは肌あたりのいい軟らかい素材を選ぶ。自分に合うものを試して探してみましょう。ゴム紐部分が固いと肌に負担をかけてしまうので厳選しましょう。

どうしても当たっている部分が肌が荒れてしまう方もいると思います。その部分に綿ガーゼを当てると和らぎますが、見栄えが悪いのでできれば自分にあうマスクをいろいろ試して探してみたほうがいいかもしれません。

マスクを付けるときは、顔のスキンケアは普段より丁寧に保湿して皮膚を守るようにしましょう。しっかりとした保湿は肌を守ります。同じマスクを使い続けると雑菌が繁殖して、アトピー性皮膚炎の悪化要因になりますので、毎日替えるようにしてください。

アトピーではない方でも、患者様の中でも、肌荒れを隠すためにマスクされている方が時々いらっしゃるのですが、同様に肌を荒らしてしまう一因になってしまうので素材には吟味して、必要ないならしないほうがいいと思います。ただ花粉症などでマスクが必要な方は前述のように素材を厳選し、できるだけ荒れにくいものを使ってください。

 

 

 


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